皆さん、好きな映画はありますか?洋画や邦画、様々なジャンルの名作映画が世に出ていますね!「あの映画の1シーンが好き」や「ここのセリフがたまらない!」など、映画を好きになる理由ってそれぞれありますよね。
大げさかと思われるかもしれませんが、私はとある映画で生き方や人生観が変わりました。
その映画とは、日本で1995年に公開されたアメリカ映画で、配給収入は38億円を記録し、数々の賞を受賞しているヒット作品『フォレスト・ガンプ/一期一会』です。
今回は、この映画の個人的に好きなシーンや、心に残る名言をまとめていきたいと思います。
Contents
「バカをする人がバカなんだ。」
IQ75の少年フォレスト・ガンプは同級生に石を投げられたり、バカにされたり、スクールバスで席を譲ってもらえないようないじめられっ子でした。
そんな彼は母親からの「バカをする者がバカなのよ。」という教えを守り、強い心を持ったまっすぐ誠実で純粋な少年へと成長します。
「走るのよ。フォレスト、走って!」
フォレストにとって特別な友達で初恋の人でもあるジェニーが、いじめられっ子に追いかけられるシーンで「走って逃げるのよ。」とフォレストに伝えます。この言葉が、彼が走る喜びを知るきっかけとなりました。
そしてある日、高校生となったフォレストは車でいじめっ子に追いかけられます。しかし彼は、その持っていた脚力を武器にその車を振りきり、そのままアメフトの試合が行われているグラウンドへ突入します。そこにいる選手の誰よりも早くグラウンドを駆け抜けるフォレスト。
そんな彼を大学の教諭が見て、彼の人生は大きく変わり始めます。
「こいつをバカ呼ばわりするな!」
フォレストは大学を卒業後、スカウトを受けてアメリカ陸軍へ入隊します。そこで出会ったのがフォレストの上官ダン・テイラー中尉。
しかし戦時中にダン中尉率いる小隊が窮地に追い込まれてしまい、そこでダン中尉の命を救ったのがフォレストでした。その後は軍を除隊となりますが、ダン中尉を慕っていたフォレストは、何度かダン中尉の元へ足を運びました。
とある日、ダン中尉の遊び相手だった女性たちがフォレストのことを「あいつバカなの?」とバカにします。それを聞いたダン中尉は「バカと呼ぶな!呼んだら許さんぞ!」と怒り、女性を追い出しました。
過酷な戦争を共にし、自分の命を救ってくれたフォレストがどんな人間かをよく知っているダン中尉だからこそ、バカにされるのが許せなかったのです。
「人生はチョコレートの箱」
フォレストの母親は、生まれつき体が弱く知能指数が低かったフォレストの唯一の理解者でした。IQの低さを理由に養護学校への入学を勧められたフォレストに「あなたは他のみんなと何一つ変わらないのよ。」と励ます場面も多々あります。
そんなフォレストを愛し、ひとりの人間として強い心で生きていけるよう傍で励まし支えていたのが母でした。そんな彼女は病に倒れ病床でフォレストに「じきに死ぬのよ。」と微笑みます。母親の死を恐れる最愛の息子に「死を怖がらないで。生の一部なんだから。」と伝え、フォレストに人生がどういうものかを伝えます。
「人生はチョコレートの箱。食べてみるまで中身はわからない。だからその手で箱を開け、どんな形のチョコレートを選び取るかは自分自身で決めるのよ。」
この名言は「アメリカ映画の名セリフベスト100」にも選ばれています。
「神様が与えたものでベストを尽くす」
自分の人生とはなにかとフォレストは母に問いかけます。
「自分の人生は自分で決めるの。神がお前に与えたもので、ベストを尽くすのよ。」
幼少時からフォレストを育て上げた最愛の母は、そうフォレストに告げて息を引き取りました。
「僕は頭はよくないけど、愛がどんなものかは知っているよ。」
フォレストの初恋であるジェニーにプロポーズをするときの言葉です。母からの深い愛をまっすぐに受け止めてきたフォレストは、誰よりも愛を知っていたのでしょう。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』の個人的な感想まとめ
母からの教えをしっかりと受け止めて、出会う人々を大切にし、まっすぐ向き合うフォレスト。誠実で純粋な強い心を持つ彼をみて、応援し、言葉をかけ、必要ならば手を差しのべる人がいる。そして、笑顔が生まれる。
その幸せの連鎖を作っていたのは間違いなくフォレストでした。
母親の「与えられたものでベストを尽くす」という言葉を聞いてから、私は「もっと肩の力を抜いて、自分に与えられたものを最大限に活かせばそれでいいんだ」と思うことができました。
承認欲求や他人からの評価、世間体が気になって、自分に与えられたものがなにかもわからないまま、少し背伸びをしてしまっていることが多かったのかもしれません。
人生はチョコレートの箱のようにワクワクすることができる楽しいもの。そんな素敵で大事なことを忘れてしまっている人は多いと思います。
改めて生きることの楽しさを認識させてくれるこの映画は、誰にとっても観るたびに心が洗われる宝物のような映画になると思います。
ぜひ本編で、チョコレートの箱のような彼の人生をのぞいてみてください。